2008年03月09日

YNCわんこ塾 第3回 〜叱り方と罰について考える〜

昨日は、YNC(山口ネットコーギーズ)わんこ塾の第3回目が開かれました。

今回の参加わんこは…。

トイプードルのリキ君。






YNCの爆裂娘・夢ちゃんは、将来を嘱望されるアスリートの卵。






冷静沈着なミニチュアダックスのジーク君。






YNC屈指の美人コギ、アリスちゃん。






YNCのはなこちゃんは、パパがお仕事のため、今回はママと見学。

パパとママのカレーなるスローイングのご披露は、次回のお楽しみ?

となりは、はなこちゃんの弟分に当たる、夢家の素直君です。






塾長やら、隊長やら、要職の兼任で、なかなか忙しいkoroさん。


ぼくもお勉強しましゅた!






ご参加及びご見学の皆様、お疲れ様でした。

今回も、私的には、いろいろと得られるものが多かったです。

ほかのわんちゃんと飼い主さんのレッスンを見ていると、物の見方や考え方の幅が広がるからです。

私は、自分のレッスンより、むしろ他の方のレッスンを見ることから、得られるものが多いと思っています。






さて、かなり深刻な噛み癖のあった、トイプードルのリキ君

隊長も、昔、似たような症状で悩んだことがあったので、とても、共感しています。

飼い主さんは、先生への出張訓練も依頼されるなど、ニューリキ君目指して奮闘中!
(先生は、ご自宅への出張訓練にも対応されています)。

今回は、先生が、ある方法でリキ君に、カツンと罰を与えました(飼い主さんが納得のうえです)。

そのタイミング、その強さ…。

罰する道具を見えないように隠し、感情を表に出さず、天罰のように、悪いことが起きました。

あそこに居合わせた方々は、驚かれた様子でしたが、ある意味で、貴重な体験をされたと思います。

犬は賢明ですから、適切な方法で、情報がインプットされると、即座に学習するものです。

リキちゃんの大変身に、飼い主さんも大感激の様子でした。






「褒めてしつけましょう」と、最近よく言われます。

イギリス式、フランス式、ドイツ式、アメリカ式など、いろいろなトレーニング手法がありますが、どの犬にどういう躾け方が合うかは、一概には言えません。

犬の状態と飼い主さんの性格や力量によって、千差万別です。

同じ症状(問題行動)に対して、必ずしも同じ手法が適切だとは限りませんし、むしろ、違った結果が出てくることが多いものです。

「褒めてしつけましょう」というのは、確かに理想ですが、それでは通用しない子たちがいるのも現実。

そういう場合は、効果的な罰も、一つの手法として用いられることがあります。

ただし、罰することは、褒めることより、一段と難しいもの。

罰するタイミングと必要な強さが、普通の飼い主さんでは、十中八九、適切にできないからです。

その結果、中途半端な叱り方になり、毎日のように叱るけど、いっこうに改善が見られないということは、よくあることです。

今回、リキちゃんは、先生から罰を受けて、一瞬にして変わりました。

その罰し方を見て、びっくりされた参加者の方もおられたと思いますが、一方で、その結果にも驚かれたのではないでしょうか。

叱ったつもりが叱れてない、犬に伝わっていない、その結果、長期間に渡って、飼い主さんにも犬にもストレスがかかる状況が延々と続くのと、一瞬の効果的な罰によって、短時間で変わる場合と、いったい、その子にとって、どちらが幸せでしょうか?(もちろん、魔法ではありませんので、その後の地道な努力が必要です)

犬の躾(人間の子供でも同じかもしれませんが)については、本やテレビの情報は、あまり役に立たないことが多いものです。

なぜなら、広く一般化されたものだったり、その反対に、そのケースで当てはまる特殊なものだったりするからです。

一方、実際の躾の現場では、その子の状態や性格を見て、罰を与えるか、褒めて育てるか、選択する躾け方が違ってきます。

また、罰を与える場合は、飼い主さんが納得されたうえで、やる必要もあります。

つまり、一人ひとりオーダーメイドで、作り上げていくしかないのですが、ここはプロのアドバイスを求めた方が、結果的に早道となります。

特に、深刻な問題行動に対し、本やテレビの知識を鵜呑みにして、素人が対処しようとすると、かえって、こじらせることになる…私達も隊長で経験済みです。

ただし、叱る場合は、そのあとのフォローが大切。

叱りと褒めがセットになって、初めて効果を発揮するものです。

犬の躾は、結局、飼い主の修行であり、意識改革がポイントだと思います。

犬の状態は、自分の反映ですから…。


(わんこ塾のあとの食事会・わんこたちは、床でお利口に伏せています)




叱り方のまとめ。

1.その子にあったしつけ方(叱り方)を選択する。
犬と飼い主さんの性格や問題行動の状態(歴史や深刻度)をよく見て、判断しないと、問題を悪化させる危険性があります。

2.タイミングと強さ(強度)がすべて。
叱る(罰する)タイミングと強さが適切であれば、犬に即座に伝わりますが、中途半端な叱り方では、長期間に渡って、ストレスを与え続ける結果になります。
これを、飼い主さんがやるのは、至難の業(無意識のうちに、ブレーキがかかる)であり、プロにアドバイスを受けた方が良いと思います。

3.沸騰してから、叱っても無駄!
犬が沸騰点に達し、興奮しまくっているときに、わめいたり、罰を与えても、効果がありません。
それより、沸騰する前の兆し(例えば、ウーッと唸り始める)を捉えて、その芽を積むことが重要です。
これもタイミングの問題ですが、最初のうちは、素人ではなかなか、その一瞬を掴みきれないのも事実です。

4.天罰的なやり方。
誰からやられたか分からない、天罰的なやり方が効果的な場合もあります。
これも、プロにやってもらった方が、無難です。
最終的には、飼い主自身がコントロールできるようにならなければなりませんが、入口を間違えると、こじれることになりますから…。

5..叱ったあとのフォローが大切。


以上は、隊長で、一通り経験済みのことです。

しかし、すべての問題行動をゼロにする必要はないと私は思います。

問題行動は、飼い主が問題と思っていなければ、問題行動ではありませんので、人によって違うはずです(もちろん、人も犬も社会の一員である以上、周囲に迷惑をかけたり、過度の不快感を与えたり、常識はずれな行動は、いけませんけどね)。

いかなる場合でも、服従しなければならないという考えでは、犬も飼い主も窮屈になります。

問題行動が発生する状況を作り出さない、回避することで、犬との共生を図ることも、それはそれで、生活の知恵として、ありなのではないでしょうか。


(お利口になった、リキ君に感激する飼い主さん)




次回(第4回)のわんこ塾は、4月12日(土)に決定!

見学も歓迎! ふるってご参加ください。



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タグ:犬のしつけ
posted by koropapa & koromama at 16:23| Comment(20) | TrackBack(1) | YNCわんこ塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アロハ〜!
叱り方、本当にタイミング大切でしょうね。
昔、お散歩中の秋田犬が私に吠えようとした、まさにその瞬間、私が手を出して頭をなでたら、拍子抜けしたらしく、それ以降もいつ会っても全く吠えなくなりました。
飼い主さんいわく「この子が吠えないのはあなただけですよ。」って。。
偶然の出来事が、丁度トレーニングのツボにはまったんでしょうね。
アレ以来、叱ったり、褒めたりのタイミング、大事だな〜と実感しています。
今日も非常に参考になる記事でした。
Posted by モリーママ at 2008年03月09日 17:45
モリーママさんへ。

アロハ〜♪
そうですね。
犬の躾においては、タイミングが命だと思います。
ママさんのご経験も貴重なものですね。
でも、他の人がやってたら、噛まれていたかも…。
プロの人の犬への接し方や立ち居振る舞いを見ると、
本当に参考になります。
これからも、日々勉強です。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 18:05
躾の方法、色々で本当に、知らない人が見たらビックリするかも知れませんね、アクアもそろそろ始めようかと思っています、参考になりました^-^
Posted by としこママ at 2008年03月09日 20:20
としこママさんへ。

しつけは、パピー時代から、
しっかりやった方がいいようですね。
うちの隊長は、その点は、認識不足でした。
アクアちゃんも、いい子に育つといいですね。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 21:06
「躾」、難しいテーマですねぇ。

「罰することは褒めることより一段と難しい」名言ですねぇ〜。
私はまだ子供を産んだことはないので人の躾はよくわかりません。
でも人も犬も同じですよね。きっと。
怒る(注意する)ことが難しいからそうする人が減ってるんだと思います。
時には大事なことなんですけどねぇ。犬にとっても人にとっても。
Posted by あお(ナツママ) at 2008年03月09日 23:12
こんばんは。昨日もお世話になりました。

リキ君の変化には本当に驚きました。適切なタイミングと
方法で叱ることが大切だということがよく分かりました。

昨日のジークは怖がらず(というより「拒絶せず」の方が
適切みたいですが)取り組んでくれて嬉しかったです。
先生がおっしゃっていましたが、やはりジークは分かって
いるけど拒否して行動しないタイプなのですね。

こちらのブログでクリッカートレーニングについて読んだ時、
よく考えて行動する(ように私が感じている)ジークに
向いているように思ったのですが、先生もそのように
仰っていたので機会があればチャレンジしてみたいです。
…でも、次にわんこ塾に参加する時はラインの番かな?

これからもよろしくお願いいたします。
写真、持ち帰らせていただきますねm(_ _)m
Posted by Sayaka at 2008年03月09日 23:15
今回は、参加したかったのですが、残念でした。
次回は是非!

忙しい中、ご面倒お掛けしておりますが、DACアジリティ競技会の開催日の件ですが、パンフの配布後、日曜日開催の希望が多い様で、開催日を5月11日(日曜日)に変更致しました。(雨天の場合は、順延を諦め、中止とします・・但し、小雨決行)

今月中に一度、色々とご相談出来ればと思っています。宜しくお願い致します。
Posted by タッチパパ at 2008年03月09日 23:21
こんばんは〜
見学だけでも行って見よう〜って思ってたのに
見事 日を間違えていました 大汗
土曜日はセミナーパークまで行っていたのに。。。デス
Posted by ラブ母 at 2008年03月09日 23:34
あお(ナツママ)さんへ。

怒るというより叱る…でしょうね。
どれくらいの強さでといのは、その子によります。
ちょっと叱っただけで、ぐっしゃり来る子もいますし、
まるで堪えてない子もいますしね。
それに、問題行動の深刻な度合いによっては、
罰せざるを得ないこともあります。
人間社会でも、信賞必罰でないと、
組織の規律が緩むようですね。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 23:46
タッチパパさんへ。

次回は、4月12日(土)に決定しましたので、
よろしかったら、ご参加ください。

DAC競技会は、5月11日ですね。
了解しました。
こちらこそ、段取りをお任せして、すみません。
ルール等については、それまでに打ち合わせしたいと思いますので、
よろしくお願い致します。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 23:49
Sayakaさんへ。

昨日は、お疲れ様でした。
Sayakaさんは、リキ君の以前の姿をご覧になっていないので、
分からない部分もあったと思いますが、
それはそれはすごい変化でした。
私も、驚きましたね。

ジーク君は、怖がっているというより、
拒絶しているという感じでしたね。
ゆっくり考えるタイプかもしれないので、
クリッカー・トレーニングは、適しているかもしれません。
ご興味があれば、今度いっしょに練習しましょう。
わんこ塾で、クリッカー研究会を立ち上げてもいいなと思っています。

次は、ライン君ですか。
頑張って下さいね。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 23:54
ラブ母さんへ。

あらら…それは残念でしたね。
見学だけでもけっこうですから、
次回は、ぜひおいでませ。
終了後、食事会もやりますので…。
Posted by koropapa at 2008年03月09日 23:56
お世話になりましたー。
いろんな様子が見れて、興味深いです、わんこ塾。

なかなかパパと予定があわないのですが
楽しませていただきたいと思ってます。

Posted by はなこmama at 2008年03月10日 07:13
きちんと仕付けの仕方などを教わる事もせず
本やビデオなどを見よう見まねで
やって来たのですが、書いてあることや
言ってることが千差万別。
エルフの性格に合う方法を見つけるのに
かなり苦労をしました。
いまだに苦労してますが・・・(笑)

叱る・誉めるのタイミングは本当に難しいですねぇ〜
他の方のやっている様子を見ることは客観的に
いろんな所を注意深く見られるので、学ぶことも多いし
大切なことなんですねっ
あまりそのような機会を作らなかった事を
反省しています。(´〜`ヾ)
Posted by omusubi at 2008年03月10日 08:15
「罰する道具」…なんでしょうね。
興味あります。
うちのモモにも天罰を与えたいのですが、どうやっていいものかずっと悩んでいます。

Posted by モモパパ at 2008年03月10日 13:28
はなこmamaさんへ。

お疲れ様でした〜。
パパさん、お仕事で残念でしたね。
でも、見学と先生の話を聞くだけでも、
面白いと思いますので、これからも
よろしかったら、ご参加ください。
Posted by koropapa at 2008年03月10日 20:03
omusubiさんへ。

うちも最初は、本の情報などで、
隊長に合わないことをしてしまいました。
そのうち、問題行動のオンパレードで、
先生のもとに駆け込んだのですが、
そのために、アジリティーなど楽しいことに、
出会うことになりました。
人生、何が幸いするか、分からないですね。
でも、うちもまだまだ修行中…。
omusubiさんも頑張って下さいね。
Posted by koropapa at 2008年03月10日 20:08
モモパパさんへ。

罰する道具って、特別なものじゃないです。
罰を与えないで、しつけられれば、
それに越したことはありません。
飼い主としても、あまり罰は与えたくないですからね。
でも、どうしてもせざるを得ない子も、中にはいるんです。
Posted by koropapa at 2008年03月10日 20:10
1ポチしました。

koro塾長、実は家のアランは”匂い嗅ぎ”が激しくて、いつも競技会で苦杯をなめています。塾長の叱り方の記事は参考になりますが、犬ここその特性に合わせるということが経験の浅いアマには検討が付きにくいところです。天罰方式も良いとは思うのですが、独りで草原で訓練している時に、匂い嗅ぎをしようとした瞬間に天罰を与えるにはどうしたら良いのでしょうか。
Posted by aspipapa at 2008年03月10日 21:40
aspipapaさんへ。

う〜ん、難しい問題ですね。
こういう場合に、天罰方式がいいのかどうか…。
基本的には、問題行動が、他の方法で、
直らない場合のみ、最後の手段として、
罰を用いるべきかと思います。
一般的には、音によるものなどがありますが、
このあたりは、訓練士さんにご相談された方が
よろしいかと思います。
矯正を入れるという手段もあるようですが、
のちのちの影響とその子の性格を考えないと、
結果が吉と出る場合と凶と出る場合があるようですね。
Posted by koropapa at 2008年03月11日 07:42
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Tracked: 2008-03-10 06:55