プロフィール
名前:koro隊長
年齢:8歳
誕生日:2002年6月6日
性別:男の子
職業:須崎動物病院山口移動式診療所名誉院長(看板犬)
ウェブサイトURL:http://ameblo.jp/petlongevity/
一言:くじで当たった犬が、グランドアジリティーチャンピオンにまで登りつめた、奇想天外、抱腹絶倒の物語。
山口ネットコーギーズ隊長。北海道から九州まで全国武者修行し、旅・グルメ・競技会の極楽生活満喫中!

2007年01月27日

アーティストトーク

劇場から飛び出したカナダ人コリオグラファーによって、イギリス、フランス、カナダ、日本の四カ国で行われた壮大な実験的試み「30×30」。

それは、様々な生活空間の中で、30分間のダンスを30日間連続で行うアート・プロジェクトである。
日本公演は、昨年の6月から7月にかけて、山口市道場門前・西門前のある橋上で行われた。

残念ながら、公演そのものは見逃してしまったのだが、ありがたいことに、私が通っているドッグランのメンバーで、映像作家であるチャイママさんとパパさんご夫妻によって、写真と記録映像という別のアートとして、YCAM(山口情報芸術センター)でお目にかかることができた。

今日はその展示会のため、緊急来日されたフォルティエ氏とお二人とのアーティストトークが開催されたのだ。


「30×30」の舞台は、洗練された都市空間ではなく、生活臭溢れる地方都市の何気ない空間。
そこで始まったフォルティエ氏のダンスは、最初、場違いなものに見えたかもしれない。
が…
時間とともに、彼の精神が周囲の生活空間へ溶け出してゆき、また、周辺の生活者の営みや偶然性が、彼のアートの中に、逆に取り込まれてゆく。

フォルティエ氏、山口の生活空間、オーディエンス、そしてそれを記録する二人の映像作家…
soloとして始まったダンスプロジェクトが、予想を超えた副産物を生み出しつつ、多方向の浸透作用を発揮して、劇場では決して誕生しなかったであろうコラボアートが生み出された。

トークショーの最前列に座られていたおばあちゃん(生活者)とフォルティエ氏(アーティスト)の再開を喜ぶ握手、その素朴さと美しさが、このプロジェクトで生まれたものを象徴している。
それは舞台上のアーティストとオーディエンスの関係を超えたものだった。


様々な人々との出会いによって、30日の間に醸成されていったもの。
チャイパパさんが言われたように、30日間そこに立ち会わなければ、これらの生成プロセスは、決して捉えることのできないものであったろう。

前衛的なアートと生活者の融合、血の通ったアーティストの息遣いと眼光、凛とした姿勢と溢れる知性、彼の実験的精神とその成果を、二人の映像作家は、余すことなく捉えて再構成し、YCAMの時間と空間を利用した新たなアートとして蘇らせた。

今日、トーク中のフォルティエ氏の姿を、カメラで撮っていて驚いたこと。
それは、切り取られたどの瞬間にも、間延びした表情が見えなかったことだ。
普通、どんなに気を張っていても、人は目をつぶったり、姿勢が崩れたり、弛緩したりする一瞬があり、カメラは非情にも、その瞬間を捉えてしまう(それはそれで人間の興味ある様態であるのだが)
そこが、刹那を切り取る写真の面白さでもあるのだが、一流の武道家や舞踏家など、身体の隅々に意識を張り巡らせる訓練を積んだ人々を被写体にすると、どの瞬間も凛としてセンターが通っており、崩れない美しさの連続体を、稀に目撃することがある。
今日のフォルティエ氏を見て、そのような稀有な美しさを、目の当りにすることとなった。


チャイママさんとパパさんのおかげで、フレッシュな感動と刺激をいただいた。

アジリティも、犬との楽しいコラボレーションである。
それはスポーツであると同時に、人と犬とのダンス・パフォーマンスであると、私は思っている。
すぐれたハンドラーと犬の動きは、ダンスのような美しさを感じさせるからだ。
今日いただいた刺激は、また別な形で役立つことだろう。
これもまた一つの犬縁かもしれない。


(by koropapa)

posted by koropapa & koromama at 23:28| Comment(6) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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