プロフィール
名前:koro隊長
年齢:8歳
誕生日:2002年6月6日
性別:男の子
職業:須崎動物病院山口移動式診療所名誉院長(看板犬)
ウェブサイトURL:http://ameblo.jp/petlongevity/
一言:くじで当たった犬が、グランドアジリティーチャンピオンにまで登りつめた、奇想天外、抱腹絶倒の物語。
山口ネットコーギーズ隊長。北海道から九州まで全国武者修行し、旅・グルメ・競技会の極楽生活満喫中!

2008年03月05日

愛犬のためのの手づくりごはんセミナー

先々週の日曜日(2月24日)、福岡県のとある場所に行ってきました。

オープンしたばかりの愛犬家のためのクラブハウス。

その名もポレポレハウス






ポレポレとは、スワヒリ語で、のんびり、ゆっくりという意味です。

犬とお客さんが、ゆったりくつろげるクラブハウスは、この日が初公開でした。






構想3年、犬と暮らす理想の住まいを、追求されて建築されたクラブハウスです。

緑に囲まれた、広いドッグランもついています。






屋内から出られるウッドデッキもあります。






室内は、木の香りとぬくもりのする、リラックス空間。

化学物質が懸念される壁材や床材は、使用されていません。






オーナーさんは、手づくりごはん(生食)で有名な本村伸子先生直子先生です。

記念すべき、クラブハウスの公開初日に、ここで両先生の講義を受けてきました。

セミナーのタイトルは、「愛犬の体質にあったごはんの作り方」です。

5回シリーズの4回目となる今回のセミナーは、参加者の愛犬について、簡単なヒアリングを行ったうえで、食事による体質改善などを講義していただきました。

今回のテーマは、皮膚や胃腸系の問題についてでしたが、参加者からのヒアリングでも、愛犬の体質や健康上の悩みについては、大きくこの2つの問題に分かれていたようです。

一つは、アレルギーなど、皮膚に問題が現れる犬。

そして、もう一つは、胃腸が弱かったり、内臓に問題を抱える犬です。

隊長の場合は、肝臓の数値が高い!ですから、後者に入ります。


しかし、本村先生からは、皮膚や肝臓に焦点を当てるまえに、気をつけるべき重要な臓器があると、問題提起がなされました。


その臓器とは…。


(お姉さんの直子先生)




です!


それでは、ここでクエスチョン!

腸の中は、体の中に属するでしょうか?

それとも外でしょうか?



(妹さんの獣医師・伸子先生)




答えは、です。

口から消化管、肛門までは、一本の管であり、この中の空間は、つまり、体外であるという訳です。

そして、体外(=腸管内部)と体内の間にあるゲートが、腸壁と言うことになります。

口から入ってきたものは腸が判断して、体内に吸収するか、体外に排泄するかを決めますが、腸の働きが悪く、余計なものが入ってくると、まず最初に影響を受けるのが肝臓です。

ですから、肝臓のケアにいくら気をつけても、腸の中で起きている問題に無頓着だと、なかなか解決しないことがあるとのことでした。

また、腸のゲートが緩いと、アミノ酸レベルに分解されていない栄養素が、体内に侵入し、アレルゲン物質として、体内のアレルギー反応を引き起こすことがあります。

と言うことは、アレルゲン物質が入らないように、気を使うのも大切でしょうが、その前に、やることがあるんじゃない?ってことです。

ゲート(門番)が緩けりゃ、ダメですわなあ…。

須崎先生のところでも、アレルゲン物質と同定されたものが、普通に食べられるようになることは、よくあることだそうです。

このように、腸に問題があると、体のいろんなところに影響が出てきます。

隊長も腸内環境について、もっと考えてみる必要があるのかもしれません。


さて、この腸のゲートが緩くなり、消化管粘膜の透過性の上昇をもたらす現象が、90年代の半ばから、人間の医療分野でも、問題になりつつあるそうです。



その名は…。


LGS(腸管浸漏症候群)!


緊密に結合しているべき、腸管壁の細胞同士の間に空間ができてしまう状態です。

LGSでは腸壁のゲートが緩くなり、有害物質(アレルゲンや毒素など)、細菌などが、容易に体内へ侵入しやすい状態となり、アレルギー、肝臓、リンパ腺、免疫系、内分泌系などに、さまざまな良くない影響を与える原因となるそうです。

それでは、LGSを引き起こす原因は、何でしょうか?


腸には、7人の敵がいる!


明日は、この7人の敵について、お話します。

皆さんは、7人の敵がお分かりでしょうか?

一つ推理してみてください。

当たった方には、隊長賞を差し上げます。



お勉強は、終わりましゅたか?






ただ今、隊長ごはん最強化計画、進行中!


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2008年03月06日

愛犬のための手づくりごはんセミナー2

ポレポレハウスの2階です。






ゲストも泊まれるようになっています。

クラブの会員になって、泊まってみたい気分でした。






ここで、隊長とまったり、くつろぐのもいいかもね…。






腸が大切だというお話をもうひとつ。

体内の免疫系のうち7割は、腸で働いているということ!

そして、体に良くない外敵と戦う最前線の一つが、腸であるということです。

つまり、腸の機能がうまく働いていること、腸内環境が適切なことが、免疫システムを正常に保つうえでは、とても、重要だということです。


さて、そこで、昨日申し上げた、7人の敵とは?

ここで言う敵とは、LGS(腸管浸漏症候群)を引き起こす原因になるものという意味ですが、お分かりになりましたでしょうか。

ここでは、LGSだけでなく、人と愛犬の健康を考えるうえで、参考になる知見を含めてお話します。



それでは、LGSの原因とされているもののうち、第一の敵をご紹介しましょう。

それは…。






鎮痛剤解熱剤です。


人においても、この手の薬の乱用が、LGSの一番の原因となるそうです。

特に、アスピリンやインドメタシンなどの非ステロイド系消炎剤は、胃腸粘膜を保護するプロスタグランジンの働きをもブロックしていまいます。


だいたいにおいて、症状を止める薬とぃうのは、あまりよろしくないようです。

昔から、症状即療法(体に現れる症状が、すなわち療法であるという意味)という言葉があるくらいですからね。

例えば、体温が上昇すると、体内の免疫系は活発になります。

風邪を引いたけど、今回は熱も出なかった…。

ラッキー!などと思っていませんか。

実はこれ、かえって、アンラッキーだったりすることもあるんです。

熱をぱーっと出して、さっと回復する…その方が結局、治りが早かったりします。

逆に、熱があまり出なくて、ぐずぐずと風邪が長引くなんて、ご経験はありませんか?

細菌やウィルスの多くは、発熱によって死滅しますから、体温が上昇することもまた、体の重要な防衛反応なのです。

発熱も、咳も、鼻水も、下痢も、体が示す症状は、防衛機構の一環なので、それを、薬で抑えると、逆に治りを遅くすることにもなりかねません。

症状を緩和する薬は、人間の場合、生活上の不便や不快感を緩和するという目的もあるんですが、それでも、解熱剤や下痢止めなどは、最近、あまり使われなくなりました。

解熱剤を使って、熱を下げなければならない場合はあるのでしょうか?

例えば、高熱が出るインフルエンザが思い浮かびます。

あまりに高熱になると、インフルエンザ脳症などの懸念がありますが、実際のところ、41.7度以下の発熱で、熱によって脳の障害が引き起こされることはないという報告がありますし、インフルエンザ脳症は、現在では、非ステロイド系の抗炎症解熱剤の服用が原因だということが分かってきています。


下痢にもいろいろな意味がありますが、その一つは、体内の良くないものを、いち早く体外に排出しようという防御反応でもあります。

これを止めてしまったら…。

良くないものを体内に押しとどめてしまうことにもなります。


ついでに言いますと、フードから手づくり食に切り替えると、下痢したり、皮膚に問題が出たり、何らかの症状が現れることがよくあります。

これは、ごく普通のことであって、須崎先生によると、

おめでとうございます!

デトックス(排毒)が始まりました!

ということなのだそうです。

でも、残念なことに、ここで、多くの勘違いが…。

ああ、うちの子には、手づくり食は合わないんだ!っと。

ここで、元の食事に戻すと、症状が消える…これも良くあることです。

でも、この意味は…。

もうお分かりですよね。


話が少し逸れましたが、人も犬も、解熱剤や鎮痛剤の使用は、最小限に留めた方が無難なようです。


(隊長恒例、ごはん前の自主芸)




さて、次なる敵は…。

抗生物質です。

抗生物質が細菌に有効な薬として、素晴らしい実績をあげてきたことは事実です。

病気のときに、とりあえず抗生物質が処方されることが、よくありますよね。

あれは、意味のないことではなく、実際に効果を発揮することも多いようです。

例えば、風邪のときにも、抗生物質が処方されたりします。

風邪はウィルスによるものですから、本来、抗生物質では効かないはずです。

しかし、何らかの病気のとき、その原因は、一種類の細菌やウィルスによるものではなく、さまざまな病原体の複合感染によるものが多いのだそうです。

風邪の場合に処方される抗生物質も、風邪のウィルスそのものには効きませんが、細菌の複合感染で体が弱るのを防ぐという意味合いもある訳です。

しかし、何事にも光と影がありまして、MRSAやVRE、VRSAなどの、抗生物質耐性菌のことは、よく知られています。

さらに、抗生物質は、悪い細菌をやっつけると同時に、腸内の有益な菌をも殺してしまうのが問題です。

もちろん、抗生物質を忌み嫌うことはなく、使うべきときには使うべきですが、メリットとデメリットを知ったうえで、効果的な使い方をするべきでしょう。

ちなみに、抗生物質の使用は、2週間が限度と言われています。

また、ウィルス・細菌などの病原体対策には、抗生物質によらないナチュラルな方法も開発されています。

ヒント(隊長食の中に入れてあるものもその一つです)。


(この中に、ウィルス・細菌を除去する、あるものが入れてあります)




さて、7人の敵などと、センセーショナルな表現をしてしまいましたが、これは、大衆紙隊長ジャーナリズムの特徴でして、悪しからず…(笑)。

でも、その内容は、けっこう最新の医学的知見を、ちりばめてありますので…。



さて、残りの強敵については、また、明日の隊長講話にて…。

おのおの方も、敵襲に備えられたし!

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※参考文献
「胃腸が弱い」ではすまされない! 本村伸子獣医師
ペットアカデミー各教材  須崎恭彦獣医師・獣医学博士



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2008年03月07日

愛犬のための手づくりごはんセミナー3

ポレポレハウスの屋内から見た、ドッグランです。

犬とこんな家に住めたら、いいな…。






2階から見たリビングです。

キャットウォークにもなりそうな梁…。

うちには、猫が3匹いますので、猫にもいい感じ。

ここの1階で、本村先生の「手づくりごはん」セミナーが行われました。






セミナーの報告に入る前に、隊長の独り言コーナーです。


病気の真犯人を探るのって、難しいですよね。

私は、お医者さんも獣医さんも、すごいと思います。

あれだけ、膨大な病気の中から、短時間で病名を特定するのですから…。

確かに検査機器の進歩は著しいですが、症状が似たような病気って、たくさんありますからね。


でも…。

「先生、何の病気ですか?」

「……」

聞かないと、病名を言わない先生もいます。

失礼ながら、分かってないのかなあ…などと思ったりしてしまいます。


一方、会っただけで、ガンかどうか分かるとおっしゃる先生がいます。

ガン患者には、さーっと体の気を吸い取られるような、独特の陰の気を感じるそうです。

これが、経験を積んだ臨床家のすごさでしょうね。


私は須崎恭彦先生のペット・アカデミーで学んでいますが、医療の現場で、見当違いの見立てが、けっこう行われているらしいということが、うすうす分かってきました。

ある病気の影には、意外な病原体が潜んでいることがあります。

○臓病の影に潜むマイコバクテリウム・アビウム、○臓病に見られるピロリ菌(胃ではありませんよ)、はたまた、神経に潜むサイトメガロウィルスHSV1HSV2など…。

ちょっと、普通の病院の検査では、発見しにくい病原体が、意外な病気の原因になっていたりすることが、ごく最近、分かってきました。

しかし、その一方で、病名を特定するのは、もちろん大切なんですが、「なんだ、病気が治っていくプロセスって、どれも同じじゃないか!」という感想も持っています。

細かく分析することも無論必要ですが、ざーっと全体を見て、何か感じるもの、生命エネルギーや気の状態を感知するというのも、大切だと思います。

でないと、検査機器や数値の森に埋もれてしまい、木を見て森を見ずってことになりかねませんからね。

その点、臓器別医療に、まだあまり分かれていない、動物診療は、医療の本来の姿かもしれません(動物医療が、人と同じく臓器別医療に進んでいくことが、必ずしもいいことだと思いません)。

要は、全体の把握と細部の分析のバランス感覚でしょうけどね。

おっと、これは以下の記事とは、関係がありませんので…。

以上、隊長の独り言でした。



(隊長は勉強より、実践です)




さて、ここでまたまた問題です。

炎症性腸疾患、肝炎、すい炎、食物不耐性、食物アレルギー、関節炎、腫瘍、糖尿病、副腎皮質機能亢進症、甲状腺疾患…。

これら、まるで関連性がない疾患は、何かのキーワードでつながっていますが、果たしてそれは何でしょうか?






答えは…。


そうです。


LGS(腸管浸漏症候群)です!

皮膚やアレルギー、肝臓などの問題などが、実は、水面下で腸につながっているということがだんだんお分かりになってきたんじゃないでしょうか。



さて、7人の侍ならぬ、7人の敵。

残りの方々をご紹介しましょう。



LGSを引き起こす原因となりうる第三番目の敵は…。


ステロイド剤の乱用です。

デキサメタゾンやプレドニゾロンなどのステロイド剤は、アレルギーや自己免疫疾患、炎症などに対して用いられますが、長期間に渡って服用すると、免疫系の抑制が起こり、当然、腸管内にもその影響が及びます。

結果、免疫系が抑制されて、細菌感染などに対する防衛力が弱くなってしまいます。


そして、第四番目の敵は…。

慢性的ストレスです。

ストレスに対抗するために、体内では副腎皮質ホルモンが産生されます。

副腎皮質ホルモンは、ストレスを緩和し、炎症を鎮める作用がありますが、慢性的にストレスがかかり続けると、副腎は、ついにはホルモンの分泌をやめてしまいます。

家庭内の不和や飼い主の感情の不安定、そして、犬種特性の理解不足(運動要求量の誤解など)によって、知らず知らずのうちに、現代の犬たちには、ストレスがかかり続けています。

特に前の2つは、盲点のようですが、病気の遠因となっていることが多いそうです。

これらのストレスによって、毛細管の血行不良がおこり、腸壁細胞の修復が十分に行われなくなることもあります。

ストレスは、けっこう無視できない、病気の原因のようですね。

免疫力をあげようとするより、飼い主の考え方(思い方)を変えるのが先決だと、須崎先生もおっしゃってます。


さらにいきましょう。

第五の敵は食品です。

食の安全が、これだけ脅かされている時代は、ないかもしれません。

農薬などが基準値以下だから、大丈夫だとよく言われますが、怖いのは体内での蓄積です。

特に排泄不良の犬や猫(人もそうですが)は、長期間に渡って、多種類の化学物質や重金属が蓄積していく怖さがあります。

ここで問題にしたいのが、ある種の食品に含まれる、保存料や着色料、香料などの合成添加物です。

実は、食品添加物が体内に蓄積されると、細菌が侵入したときに、IgG抗体が産生されるべきところが、アレルギー反応でよく見られるIgE抗体が産生されてしまうことがあるそうです。

そう言えば、ある種の食べ物を与えられている、現代の犬たちに、アレルギーが多いのは、なぜでしょう?

なんとなく、事情が見えてきませんか…。

ある種の食べ物と遠回しに言いましたが、この辺は、大人の事情で、ご推察ください。


さて、第六番目は、ワクチンの過剰摂取です。

ワクチンについては、メリットとデメリット、有効性や実効性などについて、しっかり把握した上で、自己責任で決めることが重要です。

これについては、いつか改めて語りたいと思います。


そして、七番目は、活性酸素・環境面の問題です。

タバコの煙、化学物質、重金属汚染、電磁波などの影響も無視できないものです。

化学物質にはいろいろありますが、ある種の建材の影響が報告されています。

床に近いところで生活し、家の中にいる時間が長い現代の犬や猫は、建材から出る化学物質の影響を、人間より受けやすい可能性があります。

こちらも、いつか改めてご報告します。



さて、7人の敵が出揃ったところで、LGSへの対策や有効な食材などについて、日を改めて、お話しましょう。



(腸を守る7人の侍を導入済みの隊長ごはん)




※参考文献
「胃腸が弱い」ではすまされない! 本村伸子獣医師
ペットアカデミー各教材  須崎恭彦獣医師・獣医学博士



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2008年03月12日

愛犬のための手づくりごはんセミナー4

本村伸子先生のセミナー・リポートの続きです。

今日は、本村先生の著作や須崎先生のペットアカデミーの知見も取り混ぜて、セミナーの内容を少し掘り下げてみます。



LGS(腸管浸漏症候群)
など、腸に生じた問題が、アレルギーや皮膚炎、肝臓など、いろいろな病気の影に隠れている可能性があることを、先日、お話しました。

そもそも、LGSは、疾患ではありません。

腸管壁の細胞同士の結合がゆるくなって空間ができ、消化管粘膜の透過性が上昇した状態を言います。


うちの子は、LGSかどうか?

気になるところでしょうが…。

先日、お話した7つの敵に思い当たることがあれば、多かれ少なかれ、LGS的な状況に陥っていると考えて、対策を打っておくほうが無難です。

特に、アレルギーや皮膚、肝臓などに問題を抱えている子は、腸のケアに関心を持って、食事の問題を考えられたらよいと思います。

そこで、今日は、LGSの改善法をご紹介します。



(本村先生の愛犬、ラブラドールのムギさん)




LGSの改善には、次の4ステップが基本となります。


1.Remove(抗原、病原体、寄生虫、毒素の除去)

ミルクシスル、抗酸化物、リノレン酸、ニンニクなどは、解毒システムを強化して、病原体をより早く除去する働きがあります。

最近、ペットアカデミーで得られた最新の知見に驚いているのですが、さまざまな病気の影に意外な病原体が関与しており、それら排除するのが、治療の近道だと言えるようです。

そもそも、いろいろな種類のウィルスなどが、人や動物の体内で、フツーに生息しています。

抵抗力や体力がある間は、その働きが抑えられているのですが、それらが低下した時に、悪戯し始めるものが多いようです。

だから、玉葱の皮をはぐように、一つ一つ病原体を排除(デトックス)をしていくしかありません。


ところで、○○病に○○というサプリが良いなどという話を聞いて、多くの飼い主さんが、愛犬の食事にサプリを取り入れているようです。

かくいう隊長ごはんにも、ハーブやサプリ類を活用していますし、これからも、いろいろなものを導入する予定です。


それはそれで、否定しませんが、

順序が違うでしょう!

もっと先にやるべきことがありますよ!

と言うことが分かってきました。


つまり、真の原因を打たないと、サプリ類も効果が薄いんです。

それに、体内での循環が悪いと、サプリやハーブの効能が、必要な部位に届かないということがあるそうです。


病原体のデトックスには、隊長食にて、ただ今あるものを実験中。

今後、時期を見て、報告します。



(同じく本村先生の愛犬・黒ラブのコト君)




2.Repair(ダメージを受けた粘膜の修復)

腸には、3つの重要な機能があります。

一つ目は、どなたもご存知と思いますが、消化・吸収機能です。

そして、二つ目の重要な機能が、免疫機能

そして、三つ目が、バリア機能です。

体の免疫機能の70%が、腸管内で働いているというお話は、先日ご紹介しましたが、
粘膜面で働く、IgAという抗体もあります。

加えて、腸壁の粘膜面が、有害物質や微生物が体内に侵入しないよう、バリアの役目を果たしています。

ところが、LGSなど、腸に問題が生じると、このバリア機能が低下します。

粘膜というのは、とても大事な防御システムであり、ビタミンAなどの栄養素も、これらの修復に有効な栄養素です。


そして、LGSでは、粘膜の修復を補助する、以下の栄養素を積極的に摂取することが重要になります。

@グルタミン 
腸細胞にとって、もっとも必要なエネルギー源となります。

A抗酸化物(ビタミンC、E、セレン)

BEPA/DHA

C亜鉛

Dパントテン酸

E水溶性食物繊維(イヌリンやフラクトオリゴ糖など)



(腸に良い食事を調理デモ中の本村先生)




3.Replace(不適切な消化酵素を元に戻す)

LGSの個体では、消化が十分でないおそれがあるため、消化酵素を添加して、消化をアシストします。

そもそも、アミノ酸レベルに分解された栄養素は、アレルギーの抗原とはなりません。

消化(分解)が不十分で、より大きい単位の栄養素のまま、体内に吸収されたときに、アレルギー反応を引き起こす訳ですが、ここでも腸のゲートが緩いと、簡単に侵入できてしまうという訳です。

消化酵素を投与すると、アレルギーの症状が落ち着くことがあるという事実も、腸とアレルギーが関係していることの裏づけでもあります。

一方、消化が不十分だということは、体内での消化酵素の分泌がうまくいっていないということも考えられます。

その原因として、ある部位への病原体感染の可能性があることが、最近分かってきました。

そのあたりのことは、おいおいと、お話しましょう。

ちなみに、消化酵素には、動物由来のものと植物由来のものがあります。



(スタッフの方のわんちゃんですが、捨て犬だったそうです)




4.Reinoculate(有益な微生物を再度植え付ける)

第4のステップで重要なのは、以下のものです。

@プロバイオティックス…ヨーグルト、漬物など

漬物などに付着した植物性乳酸菌の方が、胃酸に強いので、腸まで届きやすいと言われています。

最近では、植物性乳酸菌という名の商品も登場してきていますね。

Aプレバイオティクス…フラクトオリゴ糖、オオバコ、チコリー、イヌリン

Bラクトフェリン
腸内の免疫系をサポートしてくれます。


以上、本村先生が言われるLGSの対策をご紹介しました。

その子の状態にもよりますが、すべてが必要とは限りません。

しかし、どれも腸内環境を良くするのに有効な対策ですし、現代の犬や猫たちが、LGSに陥りやすい生活環境に晒されているということを鑑みれば、腸のケアという考え方を、日常の食事の中で少しずつ取り入れていくことも、必要なのではないかと思います。


さて、次回のセミナー・レポート(最終回)では、腸や皮膚に良い食材やサプリ類を、具体的にご紹介します。

愛犬・愛猫の健康と手づくりごはんにご興味のある方は、お見逃しなく!



要するに、おいしいご飯を食べろということでしゅね!






隊長流の見事な解釈でした…。


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※参考文献等
「胃腸が弱い」ではすまされない! 本村伸子獣医師
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2008年03月14日

愛犬のための手づくりごはんセミナー5

本村伸子先生のセミナー・リポート、いよいよ最終回です。

このシリーズでは、腸のゲートが緩くなり、腸管粘膜の透過性が上昇した状態=LGS(腸管浸漏症候群)について、ご紹介しました。

LGSが、アレルギーや皮膚の問題、肝臓やその他さまざまな疾患の影に隠れている可能性があることもお話しました。

腸を正常化することが、健康の秘訣であることは、人も犬も同じです。


健康は、まず腸から!


そのためには、LGSの原因となる主な7つの原因を、なるべく避けるとともに、以下の食材を積極的に摂って、腸の健康を保ちましょう。



それでは、胃腸と皮膚に効果のある食材のご紹介です。


1.スプラウト

栄養価が高く、とても消化しやすい食材であるため、胃腸の弱い固体には、もってこいです。

スプラウトは、植物の一生の中でも、もっとも生命力に溢れ、成長したものより、栄養価も格段に高いことが知られています。

ただし、水耕栽培されたスプラウトには、雑菌が付着している可能性もありますので、生で与える場合は、よく洗浄すること。






2.ネバネバ食品

オクラ、山芋、メカブ、モロヘイヤ、昆布
などのネバネバ食品には、胃腸粘膜を保護するムチンが豊富に含まれています。

LGSの固体では、ムチンの生成がうまくいかないことが分かっています。

積極的に取り入れて、胃腸粘膜の再生を助けましょう。






3.卵

卵は、粘膜を強化するのに大切なビタミンAやメチオニンを多く含み、皮膚を強くするのにも効果があります。

動物性たんぱく質の中では、一番消化によいスグレモノ食材とされています。






4.緑黄色野菜

人参、ブロッコリー、カボチャ、ほうれん草などの緑黄色野菜は、抗酸化物が豊富で、積極的に取り入れたい食材です。

緑黄色野菜に豊富に含まれるカロチンは、必要に応じて犬の体内で、ビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の強化に重要な役割を果たします。






5.消化酵素

植物性のものと、動物性のものがあります。

本村先生は、健康な固体でも取り入れたほうが良いが、特に老齢犬には、サプリの添加を薦めると言われていました。

現在、隊長食には使用していませんが、年齢等を考えて、いずれ使用を検討するつもりです。



6.グレープフルーツ種子抽出物(GSE)

グレープフルーツの種などから得られる抽出物で、強い抗菌性を持ちます。

細菌、真菌、ウィルス、原虫の成長を抑制したり、殺菌する採用があるため、生食をする場合は、特に使用すると良いのではないかと感じました。

生食を継続中の猫ごはんや隊長食にも取り入れるべく、現在、取り寄せ中です。



7.魚油

オメガ3脂肪酸の供給源としては、アマニ油などが、よく利用されますが、アマニ油が、不活性型(体内で活性型への変換を要す)なのに対し、魚油は活性型で、そのまま犬・猫の体内で利用できます。

従来、犬は体内で、活性型への変換が可能とされていましたが、近年の研究では、その変換能力は、やや弱いとされています。

ですから、オメガ3の供給源としては、魚油がベストです。



8.発酵食品

胃腸の弱い子には、最高の食品です。

味噌、納豆、漬物など、日本の伝統食品には、腸にも有益な微生物が多く含まれています。

味噌については、感染症にも効果があるらしく、そのメカニズムは、まだよく解明されていないものの、味噌汁ぶっかけごはんをあげると、状態の良くなる固体が多いことが、須崎動物病院の臨床例でも、数多く見受けられるそうです。

昔の味噌汁ぶっかけごはんは、意外にも、健康食だった!という訳です。

なので、隊長ごはん(おじや)も、ときどき味噌で味付けしています。






胃腸に良い食材やサプリは、まだまだありますが、いずれまたご紹介しましょう。

ところで、現代の生活環境では、LGSの原因と考えられるものを、完全に排除することは、なかなか難しい面もあります。

そこで、薬を服用したり、ワクチンを打ったりしたあとは、特にこのような食材を重点的に取り入れてケアすることも、有益なのではないかと思います。



最後にもう一つ。

本村先生の言われていたことを…。

愛犬の手づくりごはんは、フードよりも、当然、時間がかかりますよね。

実は、その時間が意外に大切なんです。

あなたの愛犬は、あなたが食事を作る間、自分のごはんが準備されているのだと、すっかり分かっています。

台所の前で、お座りして、「ママ、今日のごはんなあに?」と、期待の眼差しで、目をキラキラ輝かせています。

あるいは、隊長のように、台所と自分の部屋を行ったり来たり、忙しいことこのうえありません(食事をもらえるのは、自分の部屋なので…)。

食事を準備する音や匂いに接することで、よだれがドンドン垂れてきます。

実は、この待ち遠しい時間に、唾液が分泌され、胃に食事を受け入れる用意が整います。

野性の時代には、食事にありつけるまでに、もっと時間がかかっていました。

実は、この時間こそが、消化のため、ひいては胃腸のためには、大切な準備になっている訳なのです。

カラカラは、その時間さえ与えません。

確かに便利なことは便利ですが…。


もう、この辺にしておきましょう。



参考になりましゅたか?






これからも、飼い主と愛犬のための食育研究家を目指します。


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※参考文献等
「胃腸が弱い」ではすまされない! 本村伸子獣医師
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